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ジューン・ブライド

先月、友人からハガキが来た。写真つきの「子供が生まれました」ってやつだ。
奥さんの方に似てるかな? よかった。

一昨年、結婚式に招待された。
以前は近所に住んでいて、あの汚い部屋に遊びに行ったものだ。
故郷に帰って、何年経っただろう。電車で三時間くらいで行ける町だ。
楽しみだった。話をしたら彼女が「ついていく」と言った。
当然、披露宴の間は別行動。
でも、残りの時間は彼女と一緒に過ごせる。

旅行カバンに着替えを詰めて、行き帰りはカジュアルになった。
少しでも彼女との時間を楽しもうと、苦労している。

初めて見る友人のお嫁さん。
白いウェディングドレス。
何処で出会ったのか? きれいな人だった。
久闊を叙しながらも、ウェディングドレスの中身を彼女にして想像している。
いつか見たい彼女のウェディングドレス姿。でも、その隣には誰が立っているのだろうか。
僕ではないだろう・・・・ちょっと Blue 。
料理を食べながらも、今頃、彼女は・・・・と気になった。
きっとあちこち見て周っている。
古い町並みが残っているし、落ち着いた感じのいい町だ。

終わってから駅で再会した。時間はある。
この町にちょっと詳しくなった彼女に教えてもらいながら、知らない町でのデートになった。
水路を泳ぐ錦鯉を見ながら、見えない将来のことを語り合った。
今の気持ちは変えられない。将来の事は今、決められない。
・・・・かも知れないという可能性の話しかできない。
「好きでいていいよね。ウェディング・ドレスで隣に立てないかも知れないけれど」
僕も彼女も、今を一所懸命に生きるしかないと思った。

帰りはのんびりだった。乗り換え駅で僕の方が終電になってしまった。
彼女は本線でもう少し先まで行く。
ここでさよなら。
「また、明日」
「明日は忙しいから、また明後日?」

現実には、乗り換えてさよなら・・・・は彼女の方・・・・
by ryu2005 | 2005-06-08 23:37


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