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立春

彼女と二人だけだった。
周りに何もない時間。暗闇と遠くの明かりと、晴れた夜空には月が輝いていた。
僕たちは何処にも行くところがない。
目の前の道のように・・・・月明かりの届かない先は判別がつかなくなっている。
それでも道はある。
暗くてもちゃんとある。
彼女もいる。
姿ははっきり見えないけれど、握った手は温かい。
ラジオの音と、彼女の声と、時々聞こえる風の音。
ほかに誰もいない。
邪魔なものがない。

限られた時間だけ・・・・
それが
悲しい。

今は嬉しい。
by ryu2005 | 2007-02-05 21:17 | 未分類


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